M-1グランプリ2006・1回戦@シアターD


と書いてはみたものの、有名所はカリカしか見ていない。「大体このくらいの時間だろうな」という読みよりも大分早めに電話してみたら「もうすぐです」と言われて、慌てて代々木公園からダッシュシアターDの階段には何と長蛇の列が出来ていた。「ほお、さすがカリカ。1回戦から凄い注目度だな」と感心するも、よくよく見たら並んでいる人は皆胸にナンバープレートを付けていた。「そうか、カリカのファンは犯罪者が多いんだな」と一瞬納得したが勿論そんな訳は無く、それらは皆出番待ちの出場者なのでした。


500円払って席に着くと「次のブロックは凄いですよ!」と煽る司会者。
「なんとキャンセルが1組もありません!」
そんなレベルの話です、ええ。みんなエントリだけして来ない。だから予想よりもずっと早めの出番だったのか…そしてそのブロックの最後にカリカ


入口の看板に文句を付ける(実際、ほとんどの芸人があそこに頭をぶつけていたんじゃないだろうか)。サラリーマンネタ2つ。タバコのやつは初めて見た気がするな。相変わらず「漫才してない」体の漫才であった。殆どの出演者(といってもカリカの前後15組くらいしか見てませんが)がタイムオーバーを恐れて2分経過のサイレンが鳴る前に終わらせる中、サイレンが鳴っても「ほら、鳴っちゃったじゃねーか!」と落ち着いていた辺り、さすが。


それにしてもカリカの漫才は、意外にオチがキレイだったりする。キレイっつーか、割とベタというか、コントの時のような「おおお、そう来るか!」的な驚きとは逆。古典的っつーの?そのギャップが面白いといえば面白いけど、コントと比べると衝撃度が足りないのは事実。2回戦、3回戦は何をやるんだろう。そこまでは一応見に行くつもりですよ。


カリカ以外の出演者、意外にどれもこれも悪くなかった。去年1回戦見た時はかなり辛かったんだけど、今回はそうでもなかったな。記念受験的な人は減ってるんだろうね。(それこそそういう人たちはキャンセルして来ないんだろう)


でもやっぱり2分間は難しい。掛け合いを聞いて「あ、喋りが上手いな」と思っても、その2分の間に笑いが取れないとダメだし。かといって無理矢理詰め込んでも、どこか事務的に見えてしまう。客の雰囲気が良かったせいか、派手に滑る芸人は居なかったですけどね。帰りの階段で、出場したと思われる人が「今すげえいい雰囲気だよ、やりやすい」と言っていたのが聞こえた。カリカが出たブロックの最初に出たコンビ、何ていったっけなあ。秀吉の草履のネタ。2分間でうまく盛り上げてた気がする。合格したんだろうか?