ザ・おさむショー「リレー小説生で書いちゃうぞ!夏物語」@新宿シアターサンモール


兎にも角にもケンドーコバヤシが凄い。以前にも書いたが、笑いを取りに行く姿勢が他の芸人と比べて断トツで頭3つくらい抜けてる。「この人はウソしかつかない」という登場前の前振りに120%応えて、芸人・客席共に延々と煙に巻き続ける様は圧巻だった。途中ハローバイバイ金成に「当たり前のことを大声で喋ってるだけじゃないですか!」とネタばらしをされるも、それに対して「名探偵やなあ」と返したのも笑った。認めたよ、この人。


肝心のリレー小説は小堀(2丁拳銃)チームとケンコバチームに分かれて。内容に関してはおさむショーのサイトに後々アップされるだろうから詳細は省くが、小堀チームは徹頭徹尾マジメなラブストーリーを紡いでいった。まちゃまちゃに至っては完全に己の願望であろう世界を丸出しに。さすが「乙女心がわかる」と言われていただけはある。まあわかるっていうか、本来持っているべきなんですけど。性別上。


それに対して、ケンコバチームは国際的ラブストーリーの筈が、まさかのサスペンス的展開。しかしその展開に持っていったのはケンコバでもカリカ家城でもなく、意外にも2丁拳銃・修士。そういえばケンコバのアニメネタのボケとかをいちいちフォローしたり共感していたのはこの人だった。客席のブーイングを受けながらもガッチリと肩を組む二人。


そしてそのキラーパスに対して「リレー小説の柳澤と言われてるんですよ!」と、逆に不安になるしかない不要な煽りを挟みつつも、きっちりゴールを挙げたのはやっぱりケンドーコバヤシなのであった。さっきも書いたけど、もう一回書く。圧巻。しかもそれだけに終わらず「この小説は左手でチンチンを掻きながら右手で書きました」という壮絶な「あとがき」でトドメを刺す。どんなストーリーでも絶対落ちるわ、あんなの。


判定はケンコバチームの勝利。鈴木おさむによる小堀チームへの講評は「チンチン掻きながら書けばよかったのでは?」だった。いくら「乙女心がわかる」「恋を諦めた方がいい」と散々言われまくったまちゃまちゃとはいえ、それはさすがに無理な注文だと思った。物理的に。