カリカpresentsレインボーアタックvol.2@ルミネtheよしもと


前回vol.1が個人的には大ヒットだったので期待度MAXで見たのだけれど、前回のような一本筋の通った(というほど通ってもなかったが)ストーリーものではなく、カレンダーをテーマにしたオムニバスコント。1月「かくし芸」2月「節分」といったわかりやすいノリ。所々で戦慄に似た衝撃を感じられるも笑いの薄かった前回と比べると、コンスタントに笑いの起きるステージだったと思う。面白かったけど、個人的には前回の衝撃が忘れられないだけにちょっと物足りなさを感じた。


ただし。笑いの到達点に関しては、今回のあるコントが断トツの破壊力を見せていた。それが何月のコントだったかは忘れたが(そもそもその時点でカレンダーをテーマにした流れに入っていないとも言えるのだが)「アニメ祭り」と名づけられたコント。コントといっても、ただひたすらにドラゴンボールの名場面(ベジータとナッパが地球に来襲&孫悟空は修行を終えて蛇の道を急ぐシーン、最終形態に変身したフリーザベジータクリリンを殺すシーン)を再現するだけのもの。パロディでも何でもない。忠実に原作通りの衣装を着てそのままの台詞で演じるだけである。それなのに場内割れんばかりの大爆笑。


いやー、笑った。ホントに腹痛くなるくらい笑った。ピース又吉の演じる餃子・フリーザが異常にハマり役(餃子が「天さん…」と一言いっただけで爆笑)、クリリンを演じるために坊主にしてきたオコチャの心意気(挙句、死亡シーンで宙吊りにされる)など色々とピックアップする箇所はあったが、結局このコントがこれだけの爆笑を生んだ理由はやはりドラゴンボールのストーリーが優秀だからであろう。まさかこんな形で鳥山明が優れたコント作家であることを思い知らされるとは。


小学生当時の自分に教えてあげたい。「君の読んでるドラゴンボールは、十数年後にコントとなって君を大爆笑させてくれるんだよ」と。余計なお世話すぎる。