M-1グランプリ 敗者復活戦@神宮球場


まず場内に入ってビックリしたのが、椅子が無い。え、床?床座りですか?普通に考えて「グランドに客入れる」ってなったら椅子が並んでると思うよなー。一応座布団を1人1つ完備だったけど、そんなんだったら椅子の方が全然ありがたい。でも「終わったら皆さん座布団を持って帰ってくださいねー!」とか言ってたから、たぶん片付けが楽な方を選んだんだろう。手抜きだなー。


で、床に座るとステージが見辛い。まあ、殆どはスクリーンを見てるんですけどね。じゃあ立ってみるかと通路に立って立ち見してみたら、普通に見える。なんだこれ、立ち見の方がいいじゃないか(笑)。立ちと座りの両方試してみたところ、立ち見の方が客の笑いが聞こえやすい。自分の居た位置も影響はあると思うけど、座りだと客のウケ具合が自分の周りしかわからない、といった感じ。


スコアボードにネタ順が出る。左側には決勝進出者のネタ順が。9番のところは「?」となっている。右側はブロックが変わるごとに表示が変わる。


以下ブロックごとに簡単な感想。ネタの内容はメモしてないです(リアルタイムでレポしてる人もいるだろうと思い)あと、コンビ名はBブロック以降、スコアボードに出た表記です(笑)。

ライセンス、ストリークジパング上陸作戦チーモンチョーチュウ天竺鼠オジンオズボーン


ストリークは2番目。順番が悪かった。でも名前を呼ばれた時の盛り上がりを見る限り、ストリークストリーク言ってたのはやっぱりネット上だけなのかなあ、なんて思った。ネット上だけっていうか、「ネットでお笑いのことを熱く語る」ような客層?神宮の客席も、前方と後方でバキっと別れてた気がする。結局ブロック指定になっていたということで、前方は整理番号の若い人たち。言ってみれば、どうせ売り切れないであろうチケットを即押さえた人たちですよ(笑)。対して後方は寸前に買った人たち。「とりあえず行ってみるかー」という当日券組もいる。やっぱり熱気の違いはあったと思う。「まいどー!」で手ぇ上げてたのも前の方が多かった気がする。でもウグイス壌のくだりを球場で聞くと、それはもう格別な味わいでしたよ(笑)。これはもう今回来た人の特権です、ふふふ。この日一番「来て良かった」と思った瞬間。


オジンオズボーンの時に、前よりも後ろの方から笑い声がよく聞こえてきたのも印象的。ライトファンに強いというか。


ちなみに僕は後ろの方に居ました。ライトファンですから(この期に及んで何を)

ランディーズ、千鳥、飛石連休、PGB、なすなかにしスーパーZ


とにかく千鳥の時の空気が素晴らしかった。さっき書いた「前方・後方」という区別が一切無く、更にネタの初めから終わりまで満遍なくウケていた。野外という環境のせいか上手く流れが作れないまま単発のウケしか取れなかった人たちが多い中、あそこまでいい空気を出せたのは千鳥だけだった気がするなあ。しかもまだ場が暖まっていない序盤で。実質、千鳥が最初の火を付けたようなもの。凄く良かった。


対照的にポイズンでまた冷え切っちゃったなあ、という。スカイAのインタビューで阿部ちゃんが「スベり倒した」って言ってたそうで(笑)。まあ仕方ない。大会場でドカーンといく芸風じゃないしね。スーパーZもキツかったかな…


CM入ってる最中に、次の組入場。ビッキーズはやっぱり飴を撒き散らしてたみたいです。

磁石、ビッキーズガブ&ぴーち、ゼミナール、コア、にのうらご


磁石は去年の準決勝と同じツカミ「本物の芸で人を笑わせるんだよ!」。ネタは「注意おじさん」、出来は普通。にのうらごは目覚ましネタだったけど、やっぱり2回戦の時のほうが良かった。荒牧の表情もスクリーンに映ってはいましたけど、やっぱりあれは肉眼で見たい(笑)

号泣、サンドウィッチマン、変ホ長、流れ星、ヘッドライト


この辺から座って見てたんで、ちょっとウケ具合がわからない。号泣は「暗いな、ウクライナ」辺りから、一個言うたびにどかどかウケてた気がする。変ホ長調、「矢田亜希子の壁」がキレイに滑ってあれ?と。セミファイナルの放送で流れちゃったからかな。流れ星は戦国漫才、ちょっと意外だった。ヘッドライトの途中でモニターが映らなくなって何事?と思ったら、CMになってたそうで…かわいそうだ。

青空、ザブングル、ザ・たっち、バル艦、ベリーベリー


ザブングル、元々好きではなかったんだけど笑わされた。大半、顔ですけど。「誰が片桐はいりやねん」「中国のもこみちです」は皆爆笑。ザ・たっちもウケていた。ただあれが決勝に行くかというと絶対に無いよなあ(笑)。


バルチック艦隊で客席が静まり返る。うはー。


15分休憩(実質30分くらい休憩だったっけ?)

庵、カナリアイシバシハザマ、三拍子、学天即、東京ダ


ここからまた立って見たんだっけな。ここで気づいたんだよね、「立った方が笑い声が聞こえる」って。明らかにさっきよりも全体的にウケてるように感じたので。


カナリア、面白かったけどツッコミが仕事を何もしていない。テープでいいじゃねえか、あれだったら。名前も間違えてた気がする。イシバシハザマ、「おかしな話」が見たかった。三拍子のネタは生で見たことがあるネタで、特に好きなネタではなかったけどこの日は良かった。何が理由かは説明できないけど。東京ダイナマイトは実況で「歌ネタかー!」と書いたけど、この広い会場にはハマってたかも。後で改めて書くけど、東京ダイナマイトはこの1年で「これだ!」というキラーチューンが作れなかったのが残念すぎる。

とろサーモン鎌鼬、レギュラー、りあるキッズ、天津、アップダウン


とろサーモンが良かった!スカシ漫才の集大成。スカされる度に久保田が泣きそうな表情を浮かべるんだけど、それがモニターに映し出されるたびに笑いが起きる。いいなあ、最高。でも「カセットテープを食べる〜」をツカミに使うのは反則(笑)。レギュラーはちょっとした小ネタが面白い。今まで特にいい印象の無かったアップダウンが良かった。畳みかけっぷりが素晴らしい。客ウケもかなり大きく。

ザ・プラン9鼻エンジン、我が家、ダイアン、ロザン、レム色


鼻エンジンは三回戦でやっていた引っ越しネタ。でも緊張しまくっていた三回戦とは違い、きっちりやりきった印象(まあ、それでもちょっと噛んでましたけど)。前にも書いた通り、ジャンケンのくだりがホントに鉄板(笑)。見るのが楽しみだったもの、「ああ、ここでウケるんだろうなあ」と。でもオチにまで使うとは思わなかったなあ。前もあのオチだったっけ?他、「二流の激戦区か!」もドカンとウケてました。来年以降、楽しみです。


ロザンってあんなにアホらしい(いい意味で)感じなんですねえ。人から聞く評判と全然違って、凄く良かった。

U字工事、安田大、さんだあずトータルテンボス、キャンXキャン、5番6番


安田大サーカス、クロちゃんを滑りキャラに仕立てるようになったのね。正解かも?途中でツッコミを他の2人にやらせるところは面白かった。オチも驚き。


トータルテンボス、ここに来て2本のネタを1つにして挑む。迷いが見えるなあ…しかも後半のネタは古いネタでしょ?一発一発のボケとツッコミに皆ウケてはいたけど、どうしても千鳥の時のような一体感は生まれなかった。

ジャリズム、ノンスタ、マラドーナハリガネロックザ・パンチ


ノンスタ石田の「こんだけ椅子があるのに、床に座らされてんの?」に拍手喝采(俺が)。ホントだよ!(笑)よく言ってくれた石田ー、という感じ。ネタは「井上のイキリが凄い」。ノンスタは初めて見た時に「全然面白くない」と思ったのが嘘のように、今大好きですよ(笑)。こっちで単独とかやってくれたら行きたいくらいだ。


ハリガネは実況で書いたとおり、同じラストチャンス枠で言ったらアップダウンの方が良かった。更に決勝で品庄のネタを見て「ああ、これは品庄が勝つよ」と納得。


全組終わったところで1時間の休憩。審査員は投票。余談ですが、一般審査員の人は首から「一般審査員」と書かれた札をぶら下げていてパッと見でわかるようになっていたんだけど、芸人のネタ中にトイレに行ってた人が居てちょっとアレだった。いや、審査員に選ばれたんだったら最低限ネタはちゃんと見ようよ。


あとは実況に書いた感じですね。芸人を皆ステージに呼んで、本放送が始まり、敗者復活の発表を待つ。決勝の漫才は全て見れたけど、唯一南海の頭の部分だけ中田なおきの喋りが被って聞き取れず。「うっさい、黙れ!ボケ!」と思ったのは内緒です。