ダイナマイト関西ルミネtheよしもと予選(2)

本日の出場者。トーナメント表左から博多大吉、フットボールアワー岩尾、ハリガネロック大上、南海キャンディーズ山里、レイザーラモンRGフットボールアワー後藤、ネゴシックス友近ケンドーコバヤシチュートリアル徳井、アップダウン竹森、バッドボーイズ清人。シードは大上、後藤、ケンコバ清人。トーナメント表確定直後の個人的予想は大吉vsケンコバケンコバ優勝だったが…

取り急ぎ印象に残った試合のみ。

山里亮太南海キャンディーズ) vs レイザーラモンRG

山里の第一声「対戦相手が僕に決まってから、彼のリラックスがひどい!」ということからもわかるように、見事なまでの底辺対決。木村館長いわく「超人オリンピックでいうとキューブマン vs チエノワマン」

しかし両者ともに実際のところは、解答は至極まとも。しかし「あの二人の回答は酷いに決まっている」という空気が広がっている客席。ポイントを奪ったのにブーイングを受ける山里。さすが登場VTRで「万人がいる場所でアウェイ」と言われるだけのことはある。

しかし『段ボールに無限の可能性を感じている』という、いかにも山里らしい言葉のチョイスが光る回答がクリーンヒット。後から思えば、これがこの日の山里の「覚醒」の瞬間だったのかもしれない。KO目前にして色気づいた山里が必死に回答を書き急ぐ中、RGが自爆するという期待通りのオチも付きつつ山里勝利。

ネゴシックス vs 友近

ネゴシックスの味のあるイラストが会場の心を一気に掴む。この日ネゴシックスはかなり調子が良かったのではないだろうか。対する友近は、頬杖をつきダラダラと解答を書く様が、完全にワイドショー見ながらクロスワードを解く主婦のそれと同じだった。解説席から「手の上げ方がオバハン」と声が上がったのも頷ける。ネゴシックス勝利。

徳井義実チュートリアル) vs 竹森巧(アップダウン)

試合前に「自分との戦いです」と語った竹森が、まさに自問自答を繰り返す様を観客が温かく見守り、その横で徳井が淡々とツーベースヒットを打ち続けるという、妙に噛み合わせの悪い試合。「オックスフォード大学のトイレに書いてある落書き」→『セックスフォード!!』が徳井ではなく竹森から出てきたのには笑った。徳井勝利。

山里亮太 vs 後藤輝基フットボールアワー

試合前のコメントが「今日のブログのタイトルは“ミラクルな1日”です!」と、早くも満足げな山里。「まあ相手がRGだったしねえ…」と、誰もが後藤の勝利を予想したであろう試合。

しかし「TSUTAYAで1000日延滞したら何が起きる?」というお題で山里が大爆発。
『800日目に感じていた恐怖がリアルになってくる』
『青と黄色を見ただけで震えが止まらなくなる』
『TATUYAでさえも敵に見えてくる』
と、会場の爆笑を味方につけ3ポイント奪取。後藤も『ツタヤが自分のマンションの一階に越してくる』などで反撃するが、山里の『“よーし、次は1500日行っちゃうぞ!”というボケに家族が笑わなくなる』(←個人的には今日のベスト回答)で、あっという間に残り1ポイント。

そんな状況でも落ち着いて解答を繰り出す後藤に皆が感心するが、実は本人気付いてなかっただけ。自分の置かれた状況を把握してから急にわちゃわちゃし始めた後藤の方を見ることなく、ただひたすらスケッチブックに答えを書き続けた山里がまさかのKO勝ち。

ちなみにTSUTAYAのお題で山里が爆発した理由は、おそらく「AVを借りて1000日延滞した自分」をリアルに想像するのが余りに容易だったから、だと思う。

ネゴシックス vs ケンドーコバヤシ

決して調子の悪くなかったネゴシックスを寄せ付けずに貫禄の勝利。ちなみにこの日「岩尾とネゴには今日は負けられない」と息巻いていたが、その理由は『岩尾⇒AV嬢と付き合っているから』『ネゴ⇒AV嬢とコンパしてたから』だそうです。

徳井義実 vs 清人バッドボーイズ

静と動でいえば間違いなく「静」の2人。この日は清人の回答がいちいち冴えていた。一個答えるごとに会場が「おお、この小さいの凄いな…」と期待度を増していくのが肌で感じられた程。対する徳井はどことなく精彩を欠いた印象。最後の最後に「成人の日の新成人に対抗して、敬老の日に老人は何をする?」→『10代のようなセックスをする』が出たが、少し遅かった。あと、徳井は字が汚すぎる。

岩尾望フットボールアワー) vs 山里亮太

笑顔で「今日のブログのタイトルは“夢じゃない”です!」と語る山里に、会場中が山里を優しく見守るムードに。初めて見た、山里がアウェイじゃない舞台。

明らかに1,2戦目よりも回答する様子に自信が溢れている山里。岩尾もかなり調子が良かったように見えたが、この日は完全に山里に勢いがあった。「スピード社の水着、みんなが着なかった理由は?」→『早く泳ぐことに一体何の意味があるのか…という考え方が選手に蔓延した』は秀逸だったし、やや外した回答のワード『乳首塚』に解説席の徳井が食いつくなど、とにかく山里に風が吹いていた。サドンデスも、15秒で回答を出す迷いの無さ。山里勝利。

ケンドーコバヤシ vs 清人

清人をぺしゃんこにする理由が見つからない…あいつ、楽屋でもきちんと挨拶するしエエ奴なんですよ」と戦意を喪失しかけたケンコバの隙を突くかのように、清人があと一歩まで追いつめた白熱の試合。「鏡よ鏡、鏡さん、この世で一番美しいのはだ〜れ?という問いに鏡は何と答えた?」→『アグネスチャン?違うか?』でこの日一番の爆笑を取ったのも含めて、この日の清人の健闘は、評価されるべきだろう。ケンドーコバヤシ辛くも勝利。

山里亮太 vs ケンドーコバヤシ

会場の応援ムードは6:4で山里。一体誰が予想したんだ、この展開。本当に最後の最後までどちらが勝つかわからないギリギリの試合。最終的には1-0でケンドーコバヤシ勝利。結果だけ見れば順当な結果だが、決勝・準決勝ともに紙一重の勝利だったことは、見た人だけが知っている。


ちなみに大の山里ファンとしては優勝を逃したのは非常に残念だが、実はこれはこれでいい結果だったんじゃないか、なんてことも思っている。1戦目にRGと対決して弾みがついたこと、2戦目の1問目が「TSUTAYAで1000日延滞」でそれがバッチリハマったこと、これらの要素が相まって今日の快進撃は生まれた訳で。府立は一歩間違ったら大滑りの可能性もあるし、それがDVDに残ったりしたら悲惨だし、でもこれでケンコバが優勝したら「実質的な準優勝は山里」と言い張ることも出来るという(笑)。そんな訳で決勝大会はケンドーコバヤシを応援します。

しかし本当に今日はレベルが高かった。「RGを除いて、今日の面子だけで府立行けます」というコメントもあながち嘘じゃないと思った。