花金寄席@シアターD

金曜21時開演のライブゆえに下ネタ度高め&やりたい放題の芸人多し。以下、出演者。

セブンbyセブンデスペラード囲碁将棋/LLR/かたつむり/ジューシーズジャングルポケットブレーメン/ライス/ガリットチュウ/椿鬼奴レイザーラモンRG増谷キートングランジポテト少年団/Bコース/POISON GIRL BAND

印象に残った組を挙げる。ド下ネタなのに異常に完成度が高いため「ここ限定のネタなのが勿体ねぇ…」と思わせた囲碁将棋の漫才、下ネタなのに平和なライス、下ネタなのにどこか知性を感じさせる増谷キートン、下ネタなのにやっぱりやや滑りのレイザーラモンRG。と、いちいち枕詞に「下ネタなのに」がつくようなライブです。

とはいえ下ネタじゃなくても良かったのは、かたつむり。東京シュール5のジョーカーとしてメキメキと頭角を表してきたが「単体のネタはどうなのか?」と気になっていた。そのネタは漫才の皮を被ったコント。意外に安定感のあるツッコミも含め、ちょっと売れる気配がした。

その一方で「エロいこと言い続けなきゃいけないんだろ!うわあああ!」と岡部が発狂したブレーメン。花金寄席はかくも人を狂わせるのか。しかし、そんな中でも「セックスは下ネタじゃねえ」「子孫繁栄のための神聖な儀式だ」と言いきったスター関根には改めて感服。

そして「好きなネタをやっていい」という言葉の意味を完全に履き違えて、5分間たっぷり使って『Shall we dance?』のワンシーンをただ再現しただけのLLRには、さすがにそろそろ誰か注意したほうがいいと思う。この前見た「相方にひたすらカーディガンを自慢する」も酷かった。これは「いい意味で」とか付かない。そりゃ、レッドカーペットのオーディションに8本ネタ持ってってディレクターに「いやあ…よく覚えられるね!」って言われるわ。

そんなカオスな夜のトリを飾ったPOISON GIRL BANDは、阿部が唐突に関西弁でまくしたてるというある種の出オチ的な漫才。いや面白いんだけど、俺は前回足を運んだ漫才大作戦に続いて、このネタを二回連続で見せられて「なんでこんな悪ふざけに二回も付き合わされなきゃいけないんだ!」と思ったのは事実。あんなもん悪ふざけだよ!二回とも爆笑したけど。

個人的なベストアクトは囲碁将棋。帰りにそのままコンビニ直行して、単独のチケットを購入してしまった。