お笑いバトラーツ@THEATRE BRATS


カリカvs犬の心のシュール対決。先行の犬の心、個人的にはツボにハマらず。シュールなことはシュールなんだけど、笑うところは少なかった。シュールが目的化しているような気がした。後攻のカリカも勿論シュールなんだけど、笑いの量が圧倒的に違った。この差は一体何なんだろうか?シュールがどうとかじゃなく、単に笑わせるか笑わせないか、という意識の違いなんじゃないか。


しかし観客からランダムに選ばれた三名の判定は2-1で犬の心。この判定自体が最早シュールだと思った。判定に怒りを覚えた家城、そのついでに誰もが思いながらも突っ込まなかったポイント「なんでガリットチュウがMCなんだよ!」という叫びを。確かに、せっかくのMCなのに全く笑いを起こそうとしない熊谷の司会っぷりは相当にシュールだったし、更に言えば長年かけて積み重ねてきた「平成ノブシコブシvsサカイスト」という(一方的な)因縁の対決を、何の前振りも無くサラっとネタだけ見せて、挙句ぐだぐだの握手で片付けた辺りも俄然シュール。つーか、シュールって何なんだ一体。何かもう、悪口にしか聞こえない。


「でも、勝ったということは理解されたということですから」(=シュールではない)という家城の言い訳もまたシュール。というか卑怯。林は林で、犬の心のネタがウケるのを楽屋で聞いて「…まさかあいつらベタやったんじゃねーだろうな!」と言いながら、吸っていたタバコを消し、慌てて袖に向かったという。ちなみにこれはシュールでもなんでもなく、ただの妬みである。


家城はガリットチュウを同じ舞台に上げようという思いから「カリカガリットチュウ・犬の心・しずるの4組による決定戦」を改めて提案。その勝者はジャルジャルと対戦することが出来て、最後に残ったシュールな一組はリットン調査団・水野さんの弟子になる権利が与えられるとか。ほら、やっぱり。シュールであることに、これっぽっちも得は無いのだ。